これは、スタジオ・ジプリ設立以前の作品です。
注)以下、ネタバレだらけです!
【あらすじ】
ナウシカは「風の谷」の王の娘で、民から敬愛される心優しい少女です。
人類は「火の七日間」ですっかり衰退し、地球は多くが菌類の森・腐海に覆われ、人々はそれが放つ猛毒の瘴気と腐海に住む巨大な昆虫達にに脅かされながら暮らしていました。
ある晩、腐海に降りて虫たちに襲われた軍事大国トルメキアの輸送機が風の谷に墜落します。
翌日、この輸送機を探しに来たトルメキア軍と司令官のクシャナ皇女は、風の谷を占領し、輸送機で秘かに運んでいた「巨神兵」(火の七日間で世界を焼き尽くした生物兵器)の卵をこの地で孵す事にしたのです。
捕虜となったナウシカを本国に護送する編隊を攻撃してきた戦闘機の操縦士は、トルメキアと敵対するペジテ市民のアスベルでしたが、撃墜され腐海に墜落したところを輸送機を脱出して来たナウシカに救われます。
そこでナウシカは、王蟲の群れに風の谷を襲わせてトルメキア軍を滅ぼすペジテの計画を知るのです。
すでに作戦が始まってしまった中、ナウシカは餌にされた王蟲の幼生を救い、暴走を止めるべく王蟲の群れの前に降りたちますが、怒りに我を忘れた王蟲達の暴走を止めることは出来ませんでした
… 。
【感想】
冒頭のシーンだけで、もうこの世界に引き込まれます。
男勝りの少女が、軽飛行装置を手足のように操り、顔見知りの旅人を助けるために怒りに逆上した王蟲を鎮めるのですが、先ずナウシカが歩き回る腐海の風景と王蟲の巨大さに圧倒されてしまいます。
このシーンだけで、王蟲は沢山ある目が常時は青いけど怒ると赤くなり意識がない時は灰色なんだな!とか分かるし、また王蟲はむやみに人を襲う訳ではないし、旅人の剣士も平和的だな…とか。
アニメだし、こういう絵を見た事が無かったのかな〜? と、考えてしまいますね。
逃げる旅人と追う王蟲の間に割って入るナウシカ!
王蟲、デカッ!!
監督が連載していた漫画が原作ということもあり世界観がしっかり出来上がってますし、多少原作と違うストーリーだって描きやすかったのでは?。
終わり方には、色々なパターンを考えたそうですが、時間もなく今のかたちで妥協したそうな。
今の形とは、 暴走する王蟲の群れの前に降り立ったナウシカは、弾き飛ばされて一旦死ぬのですが、冷静になった周りの王蟲の触手に持ち上げられ治癒されて復活するのです。
それは古くから語り伝えられていた伝説の通りだったのでした。
昔の日本の精神論につながるようなところもありますが、初めて見た時(映画館ではなくって、あの頃はLDだったかな〜)私は不覚にも涙してしまいました。
ま、とにかく面白いのです!
関連作品 :紅の豚 … 宮崎 駿 監督作品
千と千尋の神隠し … 宮崎 駿 監督作品
天空の城ラピュタ … 宮崎 駿 監督作品
魔女の宅急便 … 宮崎 駿 監督作品
ルパン三世 … 宮崎 駿 監督作品
猫の恩返し … スタジオジブリ作品
2018.10. ................ 傑作映画館の目次ページへ